新しい都市農地制度に関する情報交換会および
「農」の機能発揮アドバイザー派遣事業説明会開催報告
令和4年度
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都市農地関連の法制度の改正や創設による各地での取組みが進む状況をふまえ、当センターでは新しい都市農地制度に関する情報提供の場づくりに努めているところです。近年、人口が減少に転じる中、多くの地方都市では、コンパクトシティ化など持続可能な都市形成に向けて都市内に残された農地の保全・活用が課題となっています。
そこで、東北地区の都市農業の振興の一助となるべく、2022(令和4)年11月8日(火)、新しい都市農地制度等に関する情報交換及び、当センターが実施している農林水産省の交付金事業「『農』の機能発揮支援アドバイザー派遣事業」(都市農業機能発揮支援事業)の紹介のための情報交換会を実施いたしました(新型コロナウイルス感染症予防対策として、会場定員を半分以下に制限し、オンラインも併用して実施)。当日は、東北地区と首都圏をはじめ、全国各地から約50名の方にご参加いただきました。
最初に、国からの情報提供として、農林水産省都市農業室の今川課長補佐より都市農業の推進について、国土交通省都市計画課の酒井課長補佐より地方都市における都市農地の保全・活用について情報提供をいただきました。また、東北地区の自治体からの事例紹介として、盛岡市都市整備部次長滝村敏道氏から盛岡市現在の都市農地の現状と課題の事例報告をいただきました。
続いて、学識者による講演として、弘前大学教育学部北原啓司教授より「農地との関係人口をデザインする!?」と題し、多くの地方都市が直面する農地保全・農業振興の課題解決に向けた新たな動きを紹介いただくとともに、農地との関係人口という新たな考え方についてご講演していただきました。専門家による情報提供では当センターの農のアドバイザーである林正剛氏より、都市農業の持つ多様な機能と持続性の観点から、全国各地で推進されている農福連携について、福祉施設による低未利用地を活用した貸し農園運営、障害者や高齢者向け体験農園の取組み等の事例についてご紹介いただきました。
最後に、当センターが実施している農の機能発揮支援アドバイザー派遣事業について説明と紹介を行いました。当センターでは首都圏を中心に例年実施している定期講演会やゼミナールに加え、引き続き、地方都市に焦点を当てた情報発信の機会も定期的に設けられるように努めて参ります。
■開催日時:令和4年11月8日(火)13:30〜16:30
■開催場所::東京エレクトロンホール宮城(宮城県民会館) 602 中会議室
■開催内容:■主催:一般財団法人 都市農地活用支援センター
- 趣旨説明 都市農地活用支援センター 常務理事 佐藤啓二
- 国による情報提供
- 農林水産省
農村振興局 農村計画課 都市農業室 課長補佐 今川 義英氏- 国土交通省
都市局 都市計画課 課長補佐 酒井 翔平氏
- 自治体等の取組み紹介
- 盛岡市 都市整備部 次長 滝村 敏道 氏
- 学識者による講演
- 「農地との関係人口をデザインする!?」
弘前大学 教育学部 特任教授 北原 啓司 氏
- 専門家による情報提供
- 「農福連携の動向と展望」
NPO法人 HUB’s 理事長 林 正剛氏
- 「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業説明
■後援:日本都市計画学会 東北支部
農林水産省
今川 義英氏国土交通省
酒井 翔平氏盛岡市
滝村 敏道氏弘前大学 北原 啓司 先生 NPO法人HUB’s 林 正剛氏 都市農地センター 佐藤 啓二
当日会場の様子
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2022(令和4)年7月13日(水)、当センターでは今年度も「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業をスタートするのに合わせ、都市農業・都市農地に携わる自治体担当者や農業関係者、専門家等の皆さんを対象とした都市農地に関する情報交換会および令和4年度「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業についての説明会を開催しました。
今年度もコロナウィルス感染症対策を考慮し、会場での実開催(会場はソーシャルディスタンスを確保するため、人数を制限)に加え、ZOOM・ウェビナーによるオンライン配信を行いました。
会場の様子
- 会場+オンラインで130名超が参加
- 当日は、会場に直接お越しいただいた参加者10数名のほか、オンラインには100アカウント以上の視聴者があり、来場・オンラインあわせて130名以上の方にご参加いただきました。
- 国からの情報提供 (農林水産省、国土交通省)
- 最近の都市農業・農地に関わるテーマを中心に、農林水産省・国土交通省の担当官から情報提供をいただき、それらに対する質疑応答・情報交換などが活発に行われました。農林水産省からは、都市農地の貸借円滑化法等の解説とその活用事例、市民農園に関する取組みについてご説明いただきました。国土交通省からは、都市農地関連制度の現状等の解説、特定生産緑地の指定状況、全国の都市農地の取組み状況等についてご説明いただきました。
農林水産省 今川課長補佐 国土交通省 酒井課長補佐 - 自治体等による事例紹介 (一般社団法人 小金井市観光まちおこし協会)
- 都市農地貸借円滑化法を活用した事例として、一般社団法人小金井市観光まちおこし協会より、2022年3月に開設された「わくわく都民農園小金井」について紹介いただきました。この農園は、4者が協定を締結して事業展開しており(東京都(事業公募・ハード整備)、観光まちおこし協会(事業運営)、小金井市(手続調整等)、生産緑地所有者(事業用地提供))、貸借法も市民農園開設型と自ら耕作型(事業計画認定)の2種類とも活用するという特徴があることや、5種類の農園(シニア、福祉、地域、こども、共菜)や、付属施設である販売所・喫茶等、農園を通したにぎわいづくりについてお話いただきました。
小金井市観光まちおこし協会
千葉事務局長- アドバイザー派遣事業の紹介
- 「農」の機能発揮アドバイザー派遣事業(農林水産省「都市農業機能発揮対策」交付金を得て実施)の説明では、アドバイザー派遣の活用イメージをわかりやすく理解していただくため、様々な派遣のタイプをイメージしていただけるよう、新たにイラストを追加した事業案内リーフレット、YouTubeによる事業説明動画を紹介させていただきました。
また、コロナ禍の状況を踏まえ、今年度もオンラインによるアドバイザー派遣、オンライン実施のために必要な機器や人的支援も行っていくことをお知らせさせていただきました。
なお今年度より、本アドバイザー派遣事業の一環として、アドバイザーとして活躍している専門家のほか、事業を活用している団体等の活動を紹介する「都市農業・都市農地プラットフォーム」を当センターのホームページに開設した旨、ご案内させていただきました。
(→「都市農業・都市農地プラットフォーム」http://www.tosinouti.or.jp/living/platform.html )
さらに、当センター登録アドバイザー3名より専門分野(有機農業(土づくり)、農福連携、農山加工等)での取組やアドバイザー派遣の事例をご紹介いただきました。
■農の機能発揮支援アドバイザー派遣事業 事業案内リーフレット(PDF6,270KB)
<アドバイザー>
葛ロちゃんふぁーむ
吉田俊道氏認定NPO UNE
家老洋氏農産加工・直売活動相談所
本橋修二氏
<都市農地活用支援センター>
佐藤 小谷 緩鹿 - おわりに
- 当センターでは、今回参加された皆様のご意見・ご感想も踏まえ、今後も講演会やゼミナールの開催等を通じ、各地の取組みに資する情報提供等を行ってまいります。どうぞご期待ください。
- 日程・プログラム
場所 日程 会場 東京 令和4年7月13日(水) ちよだプラットフォームスクウェア
- 第1部 情報提供・情報交換
- 農林水産省 農村振興局 農村計画課 都市農業室 課長補佐 今川 義英氏
- 国土交通省 都市局 都市計画課 課長補佐 酒井 翔平氏
- 一般社団法人小金井市観光まちおこし協会 事務局長 千葉 幸二氏
「わくわく都民農園小金井 高齢者活躍と地域交流の拠点を目指して」
- 第2部 アドバイザー派遣事業について
- 派遣事業の説明
- アドバイザーによる事例紹介
- 「生ごみと草の土作り・4週間で体と心をかえる!おなか畑の土作り」
吉田 俊道氏 (農業法人 株式会社 菌ちゃんふぁーむ 代表 取締役)
- 「認定特定非営利活動法人UNEが取り組むノウフク」
家老 洋氏( 認定特定非営利活動法人UNE 代表理事)
- 「アドバイザー派遣事例 (加工施設整備と運営、酒粕加工品開発等)」
本橋 修二氏(農産加工・直売活動相談所)
- 終了後、アドバイザーを対象とした連絡会議/センター自治体政策支援室による個別相談会を実施
令和3年度
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■当日プログラムはこちら(PDF156KB)
2021(令和3)年7月、当センターでは今年度も「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業がスタートするのに合わせ、都市農業・都市農地に携わる自治体担当者や農業関係者、専門家等の皆さんを対象とした都市農地に関する情報交換会および令和3年度「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業についての説明会を、全国3会場にて開催しました。
今年度もコロナウィルス感染症対策を考慮し、各会場での実開催に合わせ、ZOOM・ウェビナーによるオンライン配信を実施いたしました(各会場はソーシャルディスタンスを確保するため、人数を制限させていただきました)。
- 3会場+オンラインで230名超が参加
- 7月13日東京、14日名古屋、15日大阪の会場にはコロナ禍で緊急事態宣言下の中、30名の来場者、オンライン参加は約200アカウントの視聴者があり、来場・オンラインあわせて230名超の皆様にご参加いただきました(なお、1アカウントにつき複数名での視聴予定者を含めた合計は約300名)。
- 国からの情報提供
- 「特定生産緑地」など最近の都市農業・農地に関わるテーマを中心に、農林水産省・国土交通省の担当官からの情報提供、各地の自治体における取組み状況の紹介、それらに対する質疑応答・情報交換などが活発に行われました。農林水産省からは、都市農地貸借の円滑化に関する法律の制定と優良事例を含めた活用状況、都市農業に関する税制措置等について説明していただきました。国土交通省からは、特定生産緑地の取り組み状況と新たな地区計画、都市農地の新たな価値の提供としてグリーンインフラ等について、ご説明をいただきました。
- 自治体等による事例紹介
- また、各自治体等における取組として、東京会場では、東京都農業振興課より東京農業振興プランや各種農業施策を、農のある暮らしづくり協議会(日野市)よりまちづくり条例を活用した農をテーマとしたまちづくり計画提案に至る経緯と今後の展望を、名古屋会場では、市の取組から発展して設立されたNPO法人かきつ畑(知立市)より、生産者と消費者をつなぐサイクル構築に向けた農体験やマルシェ、学校との連携等の取組みを、大阪会場では、兵庫県楽農生活室より、都市農業振興策および「地域住民と共生するひょうご都市農業応援事業」をご紹介いただきました。
東京会場 名古屋会場 大阪会場- 学識者による講演
- 大阪・名古屋の会場では学識者による講演として、三重大学名誉教授・波夛野豪氏(名古屋会場)より「都市農業とCSAについて考える」について、神戸大学大学院 農学研究科教授・中塚雅也氏(大阪会場)より、「近畿圏における都市と農村の新しい連携と農業経営」について、大変興味深いお話をいただきました。
名古屋会場講演:波夛野豪氏 大阪会場講演:中塚雅也教授- アドバイザー派遣事業の紹介
- 「農」の機能発揮アドバイザー派遣事業の説明では、コロナ禍の状況を踏まえ、昨年度からオンラインでもアドバイザー派遣を実施することとし、派遣依頼者にはオンライン実施のために必要な機器や人的サポートの支援も行っていくことをお知らせさせていただきました。
また、アドバイザー派遣の活用イメージを一層理解していただくため、事業案内リーフレットにて様々な派遣のタイプをイメージできるよう、イラストを盛り込んで紹介させていただくとともに、今年度よりアドバイザー派遣事業の説明動画をyoutubeにて配信しています。各会場でアドバイザーに具体的な派遣事例(伝統野菜・食育の普及・啓発活動の取組等)や最近の都市農業農地を活かした取組みについてご紹介いただきました。
■農の機能発揮支援アドバイザー派遣事業 事業案内リーフレット(PDF2,477KB)- おわりに
- 当センターでは、今回参加された皆様のご意見・ご感想も踏まえ、今後も定期講演会やゼミナールの開催等を通じて、各地での取組みに資する情報提供等を行ってまいりますので、どうぞご期待ください。
- 日程・プログラム
場所 日程 会場 東京 令和3年7月13日(火) 東京ウィメンズプラザ 名古屋 令和3年7月14日(水) 名古屋VIP貸し会議室名古屋駅前 大阪 令和3年7月15日(木) サムティフェイム新大阪
※各会場とも終了後、アドバイザーを対象とした連絡会議/センター自治体政策支援室による個別相談会を実施
東京会場 7月13日 名古屋会場 7月14日 大阪会場 7月15日 第1部 情報提供・情報交換 【13:30〜14:40】
- 開会・趣旨説明
- 情報提供
- 農林水産省 都市農村交流課 調整官 新田直人氏・課長補佐 今川義英氏
「新しい農業政策と都市農業について」- 国土交通省 都市計画課 課長補佐 酒井翔平氏
「特定生産緑地の取組み状況と新たな地区計画制度等について」【14:40〜15:30】
○自治体等による事例紹介
- 東京都 農林水産部 農業振興課 都市農地保全担当
課長代理 伊澤康太郎氏- 農のある暮らしづくり協議会
(日野市)
(一社)TUKURU 代表 丸木英明 氏<質疑応答>
― 休憩 ―
第2部
アドバイザー派遣事業について
【15:35〜16:30】
〇事業説明・PR
〇アドバイザーによる事例紹介
- JA 東京中央会 水口均氏
- 江戸東京・伝統野菜研究会
渡邉和嘉氏<質疑応答>
第2部 講演
【14:40〜15:25】
三重大学 名誉教授
波夛野豪氏
「都市農業とCSAについて考える」
<質疑応答>
― 休憩 ―
第3部
アドバイザー派遣事業について
【15:30〜16:30】
〇事業説明・PR
〇アドバイザーによる事例紹介
- (株)みんパタプロジェクト
飯尾裕光氏<質疑応答>
○自治体等による事例紹介
- NPO法人かきつ畑(知立市)
理事長 野村裕之氏
副理事長 西川桜子氏
監事 松宮朝氏<質疑応答>
【14:40〜15:10】
○自治体等による事例紹介
- 兵庫県 総合農政課 楽農生活室
室長 永田学氏<質疑応答>
― 休憩 ―
第2部 講演
【15:15〜16:00】
神戸大学大学院 農学研究科
教授 中塚雅也 氏
「近畿圏における都市と農村の新しい連携と農業経営」
<質疑応答>
第3部 アドバイザー派遣事業について
【16:00〜16:30】
〇事業説明・PR
〇アドバイザーによる事例紹介
- NPO 法人浪速魚菜の会
笹井良隆氏<質疑応答>
第2部終了後 〜
- アドバイザー派遣事業のアドバイザー を対象 とした連絡会議
- 当センター自治体 政策 支援室 による個別相談会
第3部終了後 〜
- アドバイザー派遣事業のアドバイザー を対象 とした連絡会議
- 当センター自治体 政策 支援室 による個別相談会
令和2年度
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■当日プログラムはこちら(PDF167KB)
2015(平成27)年に都市農業振興基本法が成立し、都市農地の活用保全を推進する様々な制度の改正や創設がなされ、各地でも多様な取組みが進められています。
2020(令和2)年7月、当センターでは昨年度に引き続き、都市農業・都市農地に携わる自治体担当者や農業関係者、民間事業者等を対象とした都市農地制度に関する情報交換会を全国3会場で開催しました。
今年は新型コロナウイルス感染症対策が求められるなか、3会場では定員を半数程度減らした入場制限によるソーシャルディスタンスの確保や参加者の体温測定、消毒等の対策を施すとともに、ZOOMウェビナーによりオンラインでも参加できるようにいたしました。
- 3会場+オンラインで234名が参加
- 7月13日東京、16日大阪、17日名古屋の会場には合計69名の方が来場され、オンライン参加者は合計165名にのぼり、来場・オンラインあわせて234名もの方々にご参加いただきました。
「都市農地貸借法」「都市農業振興地方計画」「特定生産緑地」など最近の都市農業・農地に関わるテーマを中心に、農林水産省・国土交通省の担当官からの情報提供、各地の自治体における取組み状況の紹介、それらに対する質疑応答・情報交換などが活発に行われました。農林水産省からは、都市農地貸借の円滑化に関する法律の制定と優良事例を含めた活用状況、都市住民を対象とした都市農業に関するWEBアンケートの結果について説明していただきました。国土交通省からはグリーンインフラの取組やコロナによる変化として居住地の魅力に対する評価、特定生産緑地制度の移行手続きの進捗状況等について、説明をいただきました。
また、東京会場では松戸市みどりと花の課、大阪会場では大阪府農政室、名古屋会場では名古屋市都市農業課の方に、各自治体における取組をご紹介いただきました。
※国や自治体からの説明資料は当日公開可能なものについては当センターホームページに掲載しておりましたが、参加者からのご要望を受け、追加で公開可能な部分について一定期間ご覧いただけるようにしました。
東京会場 大阪会場 名古屋会場
- 学識者による講演
- 大阪・名古屋の会場では、学識者による講演も行われ、大阪府立大学・加我宏之教授(大阪会場)からは「都市緑地としての都市“農地”」について、名古屋学院大学・井澤知旦教授(名古屋会場)からは「“新常態”社会における都市農地の役割と活用を考える」について、大変興味深いお話をいただきました。コロナ禍におけるライフスタイルの変化や都市農地の役割についての言及もあり、タイムリーで示唆に富んだ内容でした。
学識者の講演については、従来、東京圏でしか開催されず、東京圏以外での開催要望の多かった当センターの定期講演会やゼミナールを補完する催しとして昨年より実施しているもので、今回も好評であったことから、引き続き東京圏以外での開催の機会を設ける予定です。
大阪会場講演:加我宏之教授 名古屋会場講演:井澤知旦教授
- アドバイザー派遣事業の紹介「今年からオンラインでもアドバイザー派遣を実施」
- 「農」の機能発揮アドバイザー派遣事業の説明では、コロナ禍の状況を踏まえ、今年からオンラインでもアドバイザー派遣を実施することとし、派遣依頼者にはオンライン実施のために必要な機器や人的サポートの支援も行っていくことをお知らせさせていただきました。
また、アドバイザー派遣の活用イメージを一層理解していただくため、今年度の事業案内リーフレットにて様々な派遣のタイプをイメージできるようなイラストを盛り込んで紹介させていただくとともに、各会場でアドバイザーに具体的な派遣事例(伝統野菜・食育の普及・啓発活動、農福連携による障害者就労の取組等)や最近の都市農業農地を活かした取組(生産緑地の貸借法活用等)についてご紹介いただきました。特に東京会場では、アドバイザー派遣を利用した団体の方からの報告(生ごみたい肥化による土づくりの取組等)もいただき、本制度についてより理解を深めていただける内容となりました。アドバイザーによる事例紹介が好評であったことより、今後も事例紹介の場を充実させていく予定です。
農の機能発揮支援アドバイザー派遣事業 事業案内リーフレット
(ダウンロードはこちら(PDF1,977KB))
- おわりに
- 当センターでは、今回参加された皆様のご意見・ご感想も踏まえ、今後も定期講演会やゼミナールの開催を通じて、各地での取組みに資する情報提供等を行ってまいりますので、どうぞご期待ください。
- 日程・プログラム
場所 日程 会場 東京 令和2年7月13日(月) タイムシェアリング秋葉原 大阪 令和2年7月16日(木) サムティフェイム新大阪 名古屋 令和2年7月17日(金) 名古屋VIP貸し会議室名古屋駅前
■東京会場 7月13日(月) タイムシェアリング秋葉原
■大阪会場 7月16日(木) サムティフェイム新大阪
- 第1部 情報提供・情報交換(国・自治体からの情報提供)
- 農林水産省 都市農業室 課長補佐 小林博美氏「都市農業をめぐる情勢について」他
- 国土交通省 都市計画課 課長補佐 一言太郎氏「都市農地を巡る状況」
- 松戸市 みどりと花の課 専門監 三末容央氏 「制度改正に伴う生産緑地地区の動向と行政の対応状況」
- 第2部 アドバイザー派遣事業について
- 派遣事業の説明:一般財団法人 都市農地活用支援センター 常務理事 佐藤啓二
- アドバイザーによる事例紹介:
- 大竹道茂氏 (江戸東京・伝統野菜研究会 代表)「アドバイザーとして食育や地産地消に取り組む」
- 福島秀史氏 (株式会社 小城プロデュース 代表取締役)「生産緑地貸借後のビジョン」
- 山田正勝氏 (一般社団法人 畑会 代表)「畑×音楽の事例から見る、都市農地の多様な可能性」
- アドバイザー派遣を活用した事例
- 佐藤美千代氏 (ひの・まちの生ごみを考える会 代表)「広げよう!生ごみリサイクルで菌ちゃん野菜づくり」
■名古屋会場 7月17日(金) 名古屋VIP貸し会議室名古屋駅前
- 第1部 第1部 学識者による講演−「都市緑地としての都市”農地”」
- 加我宏之氏 (大阪府立大学生命環境科学部教授)
- 第2部 情報提供・情報交換(国・自治体からの情報提供)
- 農林水産省 都市農業室 課長補佐 小林博美氏「都市農業をめぐる情勢について」他
- 国土交通省 都市計画課 課長補佐 一言太郎氏「都市農地を巡る状況」
- 大阪府 環境農林水産部 農政室室長 原田行司氏「大阪の農政について」
- 第3部 アドバイザー派遣事業について
- 派遣事業の説明:一般財団法人 都市農地活用支援センター 常務理事 佐藤啓二
- アドバイザーによる事例紹介:
- 鈴木健太郎氏 (株式会社オーガニックワン代表)「都市農地を使った農業と福祉の連携の取り組み」
- ・難波りんご氏 (天王寺蕪の会・難波葱の会事務局長)「都市農地から伝統野菜の魅力発信」
- 第1部 第1部 学識者による講演−「“新常態”社会における都市緑地の役割と活用を考える」
- 井澤知旦氏 (名古屋学院大学現代社会学部教授)
- 第2部 情報提供・情報交換(国・自治体からの情報提供)
- 農林水産省 都市農業室 課長補佐 小林博美氏「都市農業をめぐる情勢について」他
- 国土交通省 都市計画課 課長補佐 一言太郎氏「都市農地を巡る状況」
- 名古屋市 都市農業課 主査 阿津地弘明氏「名古屋市特定生産緑地制度の取組み状況について」
- 第3部 アドバイザー派遣事業について
- 派遣事業の説明:一般財団法人 都市農地活用支援センター 常務理事 佐藤啓二
- アドバイザーによる事例紹介:
- 稲垣正貴氏(まさき農園代表・株式会社みんパタ副社長)「都市や都市近郊の農地を活用した農のお手伝い」
- 林正剛氏 (NPO法人HUB's理事長)「福祉と連携した事例について」
※各会場とも終了後、アドバイザーを対象とした連絡会議/センター自治体政策支援室による個別相談会を実施)
令和元年度
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都市農地関連の法制度の改正や創設、それらをふまえた各地での取組みが進む状況をふまえ、当センターでは新しい都市農地制度に関する情報提供の場づくりに取組んでいます。
例年、東京・大阪・名古屋の3会場で、各地の自治体担当者や農業関係者、民間事業者等を対象に情報交換会等を開催していますが、3大都市圏のみならず、地方都市においても都市農業をとりまく状況の変化がみられ、それへの対応が迫られている自治体やJA等も少なくありません。
そうしたことを背景に、このたびは西日本地区の関係者を対象とした新しい都市農業・農地関連制度の活用に係る研修会を開催しました。また、昨夏同様、当センターで実施している農林水産省の交付金事業「『農』の機能発揮支援アドバイザー派遣事業」(都市農業機能発揮支援事業)の説明会もあわせて実施いたしました。
2月7日の午後、福岡市内の会場には福岡県内からの参加者を中心に、九州、中国、関西から60名近くの方々にお集まりいただきました。
研修会では、まず「都市農地貸借法」や「都市農業振興地方計画」、「地方都市における生産緑地制度導入の必要性」、「緑地としての農地」など最近の都市農業・農地に関わるテーマについて、農林水産省・国土交通省の担当官から最新情報の提供がありました。
続いて、学識者による講演として熊本県立大学・柴田祐教授にご登壇いただき、「地方都市における都市農地の保全と課題」と題して、関西の地方都市を中心に取組んでおられる調査研究等の成果に基づく興味深いお話をいただきました。
最後に、当センターが実施しているアドバイザー派遣事業について、今後各地の取組に活かしていただけるよう、活用事例を交えた紹介を行ないました。
3大都市以外でのこのような催しは今回初めての試みとなりましたが、参加された皆様からはご好評をいただくとともに、3大都市圏とは異なる地方都市での課題もいくつかご指摘があったかと思います。
当センターでは、東京を中心として例年実施している定期講演会やゼミナールに加え、今回のような地方都市での情報発信の機会も定期的に設けられるよう検討して参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。
- 開催概要
- ■日時 2020(令和2)年2月7日(金)13:30〜16:30
■会場 アクロス福岡 7階 大会議室
■内容
<第1部> 新しい都市農地制度活用研修会(13:30〜15:45)
「都市農業の振興」「都市農地の活用と保全」等をテーマに最新情報の紹介および講演
・農林水産省からの情報提供(農林水産省農村振興局都市農村交流課 担当官)
・国土交通省からの情報提供(国土交通省都市局都市計画課 担当官)
・学識者による講演 柴田 祐氏(熊本県立大学環境共生学部環境共生学科 教授)
<第2部>「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業説明会(16:00〜16:30)
・アドバイザー派遣事業の紹介
■主催 一般財団法人都市農地活用支援センター
〈受講風景〉
都市農地制度にかかる情報交換会および「農」の機能発揮アドバイザー派遣事業説明会について(報告)
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平成27年に都市農業振興基本法が成立して以降、都市農地をとりまく法制度の改正や創設、それらをふまえた各地での取組みが進む状況をふまえ、当センターでは昨年度に引き続いて都市農業・都市農地に携わる自治体担当者や農業関係者、民間事業者等を対象とした都市農地制度にかかる情報交換会を全国3会場で開催しました。
あわせて、当センターで実施している農林水産省の交付金事業「『農』の機能発揮支援アドバイザー派遣事業」(都市農業機能発揮支援事業)の説明会も実施いたしました。〈7月11日、東京会場の受講風景〉
- 3会場120名超が出席
- 7月11日東京、18日大阪、19日名古屋の各会場には、あわせて120名を超える方々にお集まりいただき、「都市農地貸借法」「都市農業振興地方計画」「特定生産緑地」など最近の都市農業・農地に関わるテーマを中心に、農林水産省・国土交通省の担当官からの情報提供、各地の自治体における取組み状況の紹介、それらに対する質疑応答・情報交換などが活発に行われました。特に農林水産省から紹介のあった、農山漁村振興交付金(都市農業共生推進等地域支援事業)については、その活用について参加者の関心も高く、活用事例や事業の要件、応募手続きなどについて、具体な説明がなされました。
- ミニ講演の地方開催
- また、大阪・名古屋の会場では、学識者によるミニ講演も行われ、大阪府立大学・増田昇名誉教授(大阪会場)からは「大阪府の地方計画と農業のビジネス化」について、名城大学・小池聡教授(名古屋会場)からは「市民農業塾を通してみた都市農業のこれから」について、それぞれ研究成果に基づく大変興味深いお話をいただきました。
このミニ講演については、従来、東京圏でしか開催されていなかった当センターの定期講演会やゼミナールを補完する催しとして試行したもので、今回大変好評であったことからも、今後、同様の地方開催の機会を設けるよう検討してまいります。- アドバイザー派遣事業の紹介
- あわせて開催した「農」の機能発揮アドバイザー派遣事業の説明についても、事業制度の説明に加えて、実際の派遣の様子をアドバイザーが報告するなど、本制度についてより理解を深めていただく内容となりました。
当日終了後も、各会場では当センターの自治体政策支援室への相談が相次ぎ、特定生産緑地への移行、都市農地の活用意向、市民農園整備、地場農産物の生産販売体制づくりなど、各自治体が抱える具体の課題の解決に向けて、アドバイザー派遣制度の利用も含めた今後の対応を、それぞれ検討していくことといたしました。- おわりに
- 当センターでは、今回参加された皆様のご意見・ご感想も踏まえ、今後も定期講演会やゼミナールの開催を通じて、各地での取組みに資する情報提供等を行なってまいりますので、どうぞご期待ください。
■日程
場所 日程 会場 東京 令和元年7月11日(木) 綿商会館6階ホール 大阪 令和元年7月18日(木) サムティフェイム新大阪2階ホール1 名古屋 令和元年7月19日(金) 名古屋VIP貸し会議室名古屋駅前
(オルバースビル貸し会議室)3階大会議室
■東京会場 7月11日(木) 綿商会館6階ホール
時間 13:00 受付開始 13:30 <開 会> 13:30〜15:00 <第1部> 情報提供・情報交換
- 農林水産省、国土交通省からの情報提供
- 自治体の取組み状況:東京都練馬区、東京都三鷹市
- 質疑応答
15:00〜15:40 <第2部> 「『農』の機能発揮支援アドバイザー派遣事業について」
- 事業の説明、PR
- 派遣事例の紹介
15:40 <閉 会>
15:40〜17:00 ・アドバイザーを対象とした連絡会議
・当センター自治体政策支援室による個別相談会
■大阪会場 7月18日(木) サムティフェイム新大阪2階ホール1
時間 13:00 受付開始 13:30 <開 会> 13:30〜14:00 <第1部> 「『農』の機能発揮支援アドバイザー派遣事業について」
- 事業の説明、PR
- 派遣事例の紹介
14:00〜15:50 <第2部> 情報提供・情報交換
- ・農林水産省、国土交通省からの情報提供
- 自治体の取組み状況:京都府
- 学識者による講演:増田昇氏(大阪府立大学名誉教授)
「大阪府の地方計画と農業のビジネス化」- 質疑応答
15:50 <閉 会>
15:50〜17:00 ・アドバイザーを対象とした連絡会議
・当センター自治体政策支援室による個別相談会
■名古屋会場 7月19日(金) 名古屋VIP貸し会議室名古屋駅前
(オルバーズビル貸し会議室)3階大会議室
時間 13:00 受付開始 13:30 <開 会> 13:30〜14:00 <第1部> 「『農』の機能発揮支援アドバイザー派遣事業について」
- 事業の説明、PR
- 派遣事例の紹介
14:00〜15:50 <第2部> 情報提供・情報交換
- 農林水産省、国土交通省からの情報提供
- 自治体の取組み状況:愛知県
- 学識者による講演:小池聡氏(名城大学教授)
「市民農業塾を通してみた都市農業のこれから」- 質疑応答
15:50 <閉 会>
15:50〜17:00 ・アドバイザーを対象とした連絡会議
・当センター自治体政策支援室による個別相談会
平成30年度
新しい都市農地制度に関する情報交換会および「農」の機能発揮アドバイザー派遣事業明会の開催結果ついて
去る6月20日の衆議院本会議にて、「都市農地の貸借の円滑化に関する法律」が可決成立したのに併せて、当センターでは、地方自治体の都市計画、農政担当者や農業関係団体、農地所有者、都市計画・まちづくりのコンサルタント等、都市農業・都市農地の実務に携わる皆様を対象に、新しい都市農地制度について、農林水産省、国土交通省の担当官をお招きし説明いただくとともに、当センターより現行の生産緑地の多くが指定後30年を迎える2022年までに取り組むべきことなどについて、情報交換会を開催致しました。終了後、当センターの自治体支援室への地方計画の作成や防災協力農地に対する相談も寄せられています。
7月17日東京、18日名古屋、19日大阪の各会場では、猛暑が続いたにもかかわらず、当初の想定を上回る総計240名余りの出席があり、盛況にて開催することができました。農林水産省、国土交通省の説明に対する質疑応答も活発に行われ、新しい都市農地制度への関心の高さを改めて認識するとともに、国の担当官と地方自治体等の方々が直接対話する貴重な情報交換の場になったと想われます。
また、当日は、当センターが農林水産省の補助を受けて実施している平成30年度の「農」の機能発揮支援アドバイザー派遣事業についても併せて説明致しました。
この結果を踏まえ、今後開催予定の定期講演会やゼミナールの議題・内容に反映する所存ですのでご期待ください。
〈7月17日、東京会場の受講風景〉
■日程
場所 日程 会場 東京 平成30年7月17日(火) TKP上野ビジネスセンター(2F) 名古屋 平成30年7月18日(水) TKP名古屋伏見ビジネスセンター(3F) 大阪 平成30年7月19日(木) サムティフェイム新大阪(9F)ホール4
■内容 (各会場共通)
時間 13:30 受付開始 14:00〜14:05 <開 会> 14:05〜14:30 <第1部> 「『農』の機能発揮支援アドバイザー派遣事業説明会」
- 事業制度説明、活用事例紹介およびビジユアルコンテンツ紹介
14:30〜16:00 <第2部> 「新しい都市農地制度に関する情報交換会」
- 生産緑地法、都市緑地法、都市計画法等、税制その他(国土交通省担当官)
- 都市農地の貸借円滑化法、税制その他 (農林水産省担当官)
- 新しい制度に対応して自治体が2022年までに取組むべき準備作業等(都市農地センター)
- 質疑
16:00 <閉 会>
16:15〜16:45 「都市農地活用・保全アドバイザー会議※」
※当センターのアドバイザーとして登録されている方の情報交換等です。