釜石復興支援
東日本大震災により被災を受けた多くの都市の復興計画では、区画整理等の復興のための基幹事業に加えて、農業・漁業・工業等の再生を含めた地域経済復興方策が必要です。そのため、本取組では平成23・24年度の計2カ年間、復興計画を補完する「複合復興計画シナリオ」等を検討し提案することを目的に、芝浦工業大学らと協同して、JA等の協力を得ながら、研究活動を実施しています。
その具体的取組は計3回、地元岩手県や釜石市に加えて、復興庁岩手復興局の協力を得て、被災した住民の意向を汲みながら、釜石市内でワークショップ「官民協働の復興まちづくり計画等検討ワークショップ〜釜石市栗橋、鵜住居地域の文化・自然・産業を活かした復興まちづくり〜 」を通じて、シナリオを策定するものです。ワークショップは、平成24年2月24日第1回をはじめとして、計3回(平成24年6〜7月頃、平成24年8〜9月頃)の開催を予定しております。
官民協働の復興まちづくり計画等検討ワークショップ
〜釜石市栗橋、鵜住居地域の文化・自然・産業を活かした復興まちづくり〜
第一回ワークショップ結果報告
本ワークショップは2012年2月24日(金)、公募により住民約30名の参加をいただき、復興に向けた地域の課題とこれからの解決策等について、意見交換を行いました。
会場の様子
1.挨拶、理事挨拶、趣旨説明
来賓挨拶
亀村 幸泰氏
復興庁岩手復興局復興推進官
理事挨拶
佐藤 啓二理事
(財)都市農地活用支援センター理事 統括研究員
趣旨説明
松下 潤教授
芝浦工業大学システム理工学部教授
2.ワークショップの内容について
ワークショップ進行説明
芦野 光憲
(財)都市農地活用支援センター計画部次長 首席研究員
A班 (テーマ : 鵜住居地域)
パート1
今の鵜住居地域の良さについて(中央写真)
パート2
未来予想図の作成
このまちで生活する上で、必要なもの、大切なものについて
アイデアマトリックスへ記入(右写真)
まとめ
- 「語り」から歴史を伝える
- 3世代住居への助成金の支援
- 若年層の農業漁業体験の充実
- 伝統芸能(虎舞)への若年層の伝承
- 地域特産物、農作物を中心としたまちづくり
B班 (テーマ : 鵜住居・栗橋地域)
パート1
今の鵜住居・栗橋地域の良さについて(中央写真)
パート2
未来予想図の作成
このまちで生活する上で、必要なもの、大切なものについて
アイデアマトリックスへ記入(右写真)
まとめ
- 民泊をメインとした交流のまちづくりをデザインする
- 鉄の道・塩の道・命の道を組み込んだツアーの実施
- 三陸人の生き方を言葉と形で表現し世界の人に来てもらう
- ラグビー部の合宿の誘致のため、使用しなくなった仮設住宅やブルートレインを合宿所として提供する
C班 (テーマ : 栗橋地域)
パート1
今の栗橋地域の良さについて(中央写真)
パート2
未来予想図の作成
このまちで生活する上で、必要なもの、大切なものについて
アイデアマトリックスへ記入(右写真)
まとめ
- 学生インターンシップを受け入れ、漁業農業体験をしていただく
- 鉄人28号をシンボルとする
- 山の幸・海の幸を合併して産直をつくる
- 内陸から簡単にこられるように道路整備を行う
ワークショップの詳細な報告
3.次回ワークショップの予定
【第2回WS】
日時 : 平成24年6月〜7月頃開催予定
目標 : 復興事例研究とそのマッチングを考えてみよう
テーマ : 文化・自然・産業を活かしたまちづくり事例研究
【第3回WS】
日時 : 平成24年8月〜9月頃開催予定
目標 : 復興まちづくりのシナリオを考えてみよう
テーマ : 地域の個性を活かしたまちづくり