ONE FARM 深谷 Works

　埼玉県深谷市にある「ONE FARM 深谷 Works」 は、コンテナに植物工場とワークスペースを併設し、仕事をしながら休憩時間などに野菜の世話や収穫を体験できるアグリワーケーション^※１施設として、2021年４月に運用を開始した。

　同施設には、コンテナ型の太陽光利用型植物工場「Veggie（ベジー）^※２」に１名分のワークスペースを併設した「Veggie_Works」を５棟設置している。Veggie_Worksは、１棟につき32本の縦型水耕栽培装置（Bi-Grow）を設置しており、ハーブ類や葉物野菜（ほうれん草、リーフレタス）等が栽培できる。

　同施設の利用者として、ワーケーション・リモートワークを推進する企業や福利厚生を目的とした企業のほか、農福連携を目的とした社会福祉法人、近隣住民の個人等を想定している。

　利用料については、使い方に合わせたプランとなっている。ブラックメンバー会員（農業実践プラン）は月額9,000円で、水耕栽培装置（１本）と畑（１㎡）を借りて、無制限でワークスペースを利用できる。ゴールドメンバー会員（ファミリー向けプラン）は月額5,000円で、ワークスペースのみを24時間/月（１日３時間まで）利用できる。シルバーメンバー会員（個人向けプラン）は月額3,000円で、ワークスペースのみを12時間/月（１日３時間まで）利用できる。法人会員は月額25万円で、Veggie_Worksを１棟借りて次世代の農業体験を楽しむことができ、無制限でワークスペースを利用できる。また、月額会員のほか、ビジターとして１回500円で、ワークスペースを1,000円／時間（１日３時間まで）で利用することができる。

※１：アグリワーケーションとは、「Agriculture（農業）」と「Work（労働）」と「Vacation（休暇）」を同時にかなえる造語。コロナ禍によるリモートワークの推奨といった働き方が多様化したことにより、リモートワークを活用しながら、休暇先で仕事をするワーケーションが広がってきた。そのワーケーションの滞在先が、農山漁村となる。
※２：「Veggie」は、グリーンラボの親会社のグリーンリバーグループが2016年に開発した移動可能な小型の農業用鉄骨ハウスで、縦型水耕栽培装置・養液管理装置・空調機等を搭載している。

ONE FARM 深谷 Works 全体像
出典：グリーンラボ株式会社HPより転写

Veggie_Works外観

Veggie_Worksの内部
出典：日経BP総合研究所「植物工場×リモートワーク、深谷市に「アグリワーケーション」新施設」より転写