復興支援活動
被災地復興支援活動を開始いたしました
このたびの震災により被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
出損団体をはじめ、多くの団体・個人におかれましては、現在、復興に向けた支援に懸命にご尽力のことと拝察申し上げます。
今般の東日本大震災では、未曾有の地震・津波・火災によって、多くの農地を含む都市が被災を受けました。
そのため、(財)都市農地活用支援センターでは、少しでも復興に係わる皆様のお役に立ちたく、出損団体などの協力を得ながら、従来培ってきた都市農地の計画ノウハウ(定期借地・農住組合等)や阪神淡路大震災等の復興ノウハウの提供、都市部における事前復興に関する支援・研究活動を開始いたしました。
その一環として、つぎの活動を開始いたしました。
第一に、相談窓口の設置
第二に、復興のための講演会開催
第三に、復興のためのアドバイザー派遣
第四に、復興に必要な支援・研究活動
今度、地方公共団体・JA・UR等の出損団体の協力を得ながら、復興活動支援をおこなってまいりたいと思います。専門家の紹介・派遣など、費用負担も含め、できる限り皆様のご要請に応えていきたいと思っております。
支援活動等のご要望がございましたら、当センターまでお問い合わせください。
〒101-0032
東京都千代田区岩本町三丁目9番13号
tel :03−5823-4830(代表)
研究グループ
復興支援活動
釜石復興支援
東日本大震災により被災を受けた多くの都市の復興計画では、区画整理等の復興のための基幹事業に加えて、農業・漁業・工業等の再生を含めた地域経済復興方策が必要です。そのため、本取組では平成23・24年度の計2カ年間、復興計画を補完する「複合復興計画シナリオ」等を検討し提案することを目的に、芝浦工業大学らと協同して、JA等の協力を得ながら、研究活動を実施しています。その具体的取組は計3回、地元岩手県や釜石市に加えて、復興庁岩手復興局の協力を得て、被災した住民の意向を汲みながら、釜石市内でワークショップ「官民協働の復興まちづくり計画等検討ワークショップ〜釜石市栗橋、鵜住居地域の文化・自然・産業を活かした復興まちづくり〜」を通じて、シナリオを策定するものです。ワークショップは、平成24年2月24日第一回をはじめとし、平成24年7月21日の第二回、そして平成24年9月30日の第三回の、計三回の開催をしました。
第三回官民協働の復興まちづくり計画等検討ワークショップ結果報告
〜釜石市栗橋、鵜住居地域の文化・自然・産業を活かした復興まちづくり〜
本ワークショップは2012年9月30日(土)、第一回、第二回ワークショップと同様、公募により住民約20名の参加をいただき、復興に向けた地域の課題とこれからの解決策等について、意見交換を行いました。
概要はこちら!
復興かわらばん 第3号
会場の様子
1.挨拶、理事挨拶、趣旨説明
来賓挨拶
亀村 幸泰氏
復興庁岩手復興局復興推進官
理事挨拶
佐藤 啓二理事
(財)都市農地活用支援センター理事 統括研究員
趣旨説明
松下 潤教授
芝浦工業大学システム理工学部教授
2.ワークショップの内容について
ワークショップ進行説明
橋本 千代司
(財)都市農地活用支援センター 次長
A班(山側にお住まいだった方が多いグループ)
ワークショップ中の様子
パート1:(左写真)
@地産地消マップについて皆さまが知っていて、欠けている情報を教えてください。
A山と海を繋ぐことで今すぐ・長期的にできること、取組みたいことを話し合ってください。
パート2:(右写真)
『地域連携拠点』を作るとしたら、
@どういうのがあると良いか
A実現のために何が必要か 話し合ってください。
まとめ
パート1
【地産地消MAPで欠けているもの】
・橋野高炉
・貞任高原のウィンドファーム
・和山牧場
・三浦命助の偉業、石碑
・鉄の跡 「鉄」の道
【山と海を繋ぐもので、長期で取り組むこと今すぐできること】
・リーダーの育成
・子供達が地域を愛せるように教育する。
・他の都市との産直の連携。(ex:沖縄の産直⇔釜石の産直)
・自治会の再生→自治体の連携
【今すぐできること】
・地域での勉強会
・子供が地域を愛する為の伝承→学校で!
・子供と老人が手を取り合う環境
パート2
【どういうもの?】
◯場所
・45号線・中心部(便利な場所)
・交通の優位性が良いとこ→鵜住居地区
◯機能
・民泊の活用施設
・伝統文化を学んで発表する場(伝承にもつながる)→シアター、劇場など
・観光客や他の都市にも祭りなどに参加してもらう機能(リピーターを増やす)
【実現のために何が必要か?】
・魅力
・情報発信
・地域の連携
・外からのアイディア
B班(海側にお住まいだった方が多いグループ)
ワークショップ中の様子
パート1:(左写真)
@地産地消マップについて皆さまが知っていて、欠けている情報を教えてください。
A山と海を繋ぐことで今すぐ・長期的にできること、取組みたいことを話し合ってください。
パート2:(右写真)
『地域連携拠点』を作るとしたら、
@どういうのがあると良いか
A実現のために何が必要か 話し合ってください。
まとめ
パート1
【地産地消MAPで欠けているもの】
・鵜住居地区の花卉栽培
・民宿の発祥地 白浜
・鵜住居、箱崎、片岸、両石それぞれの地区の虎舞
【山と海を繋ぐもので、長期で取り組むこと今すぐできること】
・里山里海プロジェクトチームの立ち上げ。
・人が入りやすいオープンな雰囲気を出す
・防災の勉強地として生きる勉強の場づくり
・グリーンツーリズムで橋野の民泊に泊まり、
朝⇒朝採りの野菜で朝食で
昼⇒海で釣り等の遊びをして
夜⇒海と山のパーティー
【今すぐできること】
・海と山の資源のコラボ化
・グリーン・ツーリズムのルート・メニュー開発
・箱崎半島のブランドづくり(名物料理等)
・エコツーリズム空間を目に見えるコーディネートする
パート2
【どういうもの?】
◯機能
・道の駅+24h営業+産直市場
・体験+情報の機能(シープラザに負けないもの)
・根浜と橋野を繋ぐウォーキングコースの展開
ワークショップの詳細な報告
3.多摩見学会&交流会 〜10/12-13〜 報告
●多摩ニュータウンとは・・・●
戦後復興を経て東京に人口が集中してきた昭和30 年代の時代背景の中から企画構想され開発された
新住宅市街地です。
釜石市被災地復興計画との共通点があるため、第三回ワークショップ内にて参加者のみなさんに呼びかけをしました。
今回、地元から3 名の方をお迎えしまして多摩にて交流会を行いました!
見学会&交流会の様子
傾斜の大きい丘陵地を切盛造成し、住宅市街地を計画的に建設した高台住宅地では
高台移転のイメージに繋がりました。
多摩の歴史がわかるパルテノン多摩 団地内には防災倉庫や共同菜園など、
住民同士コミュニケーションを取れる場が多くありました!
恵泉女子学園大学にて交流会
第二回官民協働の復興まちづくり計画等検討ワークショップ結果報告
〜それぞれの地域の特色・資源を連携する復興まちづくり〜
本ワークショップは2012年7月21日(土)、第一回ワークショップと同様、公募により住民約20名の参加をいただき、復興に向けた地域の課題とこれからの解決策等について、意見交換を行いました。
会場の様子
1.挨拶、理事挨拶、趣旨説明
来賓挨拶
井上 明氏
復興庁岩手復興局長
佐々木 功氏
UR都市機構岩手復興支援局
理事挨拶
佐藤啓二理事
(財)都市農地活用支援センター理事 統括研究員
まちづくり提案
松下潤教授
芝浦工業大学システム理工学部教授
2.ワークショップの内容について
ワークショップ進行説明
橋本 千代司
(財)都市農地活用支援センター 次長
A班(海側にお住まいだった方が多いグループ)
ワークショップ中の様子(左写真)
パート1:事例カードを参考に、アイディアを出し合おう! (真ん中写真)
パート2:PART1で出たアイディアを実現し、
連携して取り組むには何が必要だろう! (右写真)
まとめ
パート1・農水産物の加工で何か具体化したい
・自然学校のように皆で農作りをしたい
・地産地消型のまちづくり
・集客に向けた道の駅づくり
パート2・モデル団地
・稚魚や海藻を育てていき、居住に関する繋がりを持つ
・お花ロードを作る
・宿、民泊、産地直売所の連携できる施設
・産学官の連携
B班(山側にお住まいだった方が多いグループ)
ワークショップ中の様子(左写真)
パート1:事例カードを参考に、アイディアを出し合おう! (真ん中写真)
パート2:PART1で出たアイディアを実現し、
連携して取り組むには何が必要だろう! (右写真)
まとめ
パート1・日帰りツアーコース
・地域性を活かして、農漁業に力を入れていきたい
(どんぐり産直を中心に)
・地域の特性を活かして人を呼びたい
パート2・地元学を経験した世代から新しい世代へと継承
・物や伝統芸能を継承する
・共に話し合いながら一緒に地域を育てていく
ワークショップの詳細な報告
第一回官民協働の復興まちづくり計画等検討ワークショップ
結果報告
〜釜石市栗橋、鵜住居地域の文化・自然・産業を活かした復興まちづくり〜
本ワークショップは2012年2月24日(金)、公募により住民約30名の参加をいただき、復興に向けた地域の課題とこれからの解決策等について、意見交換を行いました。
会場の様子
1.挨拶、理事挨拶、趣旨説明
来賓挨拶
亀村 幸泰氏
復興庁岩手復興局復興推進官
理事挨拶
佐藤 啓二理事
(財)都市農地活用支援センター理事 統括研究員
趣旨説明
松下 潤教授
芝浦工業大学システム理工学部教授
2.ワークショップの内容について
ワークショップ進行説明
芦野 光憲
(財)都市農地活用支援センター計画部次長
首席研究員
⇒ワークショップの詳細な報告はこちらにて(PDF)
○定期借地権活用復興支援
(財)都市農地活用支援センターでは、国、地方公共団体、JA、UR等の出損団体の協力を得ながら、今まで平成23年10月岩手県、平成24年1月宮城県にて、定期借地権活用に関する講演会開催による復興活動支援をおこなってまいりました。
本アンケートの結果を受けて、関係機関のご理解・ご協力を得ながら、被災地の復興事業をスピーディに進める上で用地取得が課題になっているところについて、地方自治体のニーズにあわせて、国等の協力を得て、定期借地権活用復興支援を実施することといたします。
宮城県内では現在、別添のとおり、定期借地権活用復興支援のためのアンケートを実施しています。
⇒詳細はこちらにて(PDF)
講演会
<被災地復興と定期借地権の講演会の実施>
東日本大震災の復興に向けて、地域住民を中心に、国、自治体、民間事業者が一体となって知恵と力を出し合い復興まちづくりを力強く推進することが求められています。
その際、政府の東日本大震災復興構想会議の提言に述べられているように、「定期借地権の活用」により公共投資の効率化や地域居住者の負担の軽減の観点を図ることは極めて有意義であると考えられています。そのため、これらに資する講演会を平成23年度計2回(下記)行ってまいりました。
講演会コンテンツ | 講演者 | 開催都市、年月日、参加者 | ||
岩手県盛岡市 | 宮城県仙台市 | |||
H23年10月4日 | H24年1月17日 | |||
104名 | 112名 | |||
1 | 地方公共団体(県)における復興の取組み | 県担当者 | ○ | ○ |
2 | URの復興支援の取組み | UR都市機構特別参与 | ○ | ○ |
3 | 被災地復興と定期借地権の有効活用 | 定期借地権推進協議会 | ○ | ○ |
4 | 災害公営住宅等の復興計画における 定期借地権の活用(案) |
都市農地活用支援センター | ー | ○ |
<被災地復興と定期借地権の講演会の実施>
以上の講演会のアンケートならびに関係行政機関ヒアリングの結果、災害公営住宅等の復興計画におけ
る定期借地権の活用(案)について、早急な検討を行うべき等との意見が寄せられました。
財団法人都市農地活用支援センターでは、これら講演会のアンケート結果等を受け、災害公営住宅等の
復興計画における定期借地権の活用(案)をテーマにした検討会(仮称)について開催を検討しています。
復興支援活動の第二弾 講演会実施報告
日時:平成24年1月17日 13時30分〜16時00分
場所:仙台商工会議所 7F 大会議室
主催:仙台商工会議所不動産部会、定期借地権推進協議会、(財)都市農地活用支援センター
後援:国土交通省、宮城県、独立行政法人都市再生機構、(財)みやぎ建設総合センター、
(社)宮城県建築士事務所協会
●会場の様子
●主催者挨拶
石川 清紀氏 仙台商工会議所不動産部会長
●宮城県における復興の取組み
佐藤 達也氏 宮城県震災復興・企画部震災復興政策課技術補佐(総括担当)
宮城県震災復興計画 〜宮城・東北・日本の絆 再生からさらなる発展へ〜について、ご講演いただきました。
●URの復興支援の取組み
小山 潤二氏 独立行政法人都市再生機構特別参与(震災復興支援担当)
UR都市機構の阪神・淡路大震災(富島地区区画整理事業(漁港を含めた震災復興))、福岡県西方沖地震並びに新潟県中越沖地震に関する震災復興支援の取組みを紹介、および東日本大震災に関する支援について、ご講演いただきました。
●被災地復興と定期借地権の有効活用
大木 祐悟氏 定期借地権推進協議会運営委員長
定期借地権推進協議会の定期借地権に関する基本的な実務並びに阪神・淡路大震災時の定期借地権を用いた復興の事例紹介、および被災地に定期借地権を設定して災害公営住宅を建築、被災事業者等の再建について、ご講演いただきました。
・補足説明 災害公営住宅等の復興計画における定期借地権の活用(案)
芦野 光憲氏 (財)都市農地活用支援センター計画部次長 主席研究員
災害公営住宅、防災集団移転事業の復興計画における定期借地権の活用について、例示して提案させて
いただきました。
●閉会挨拶
佐藤 啓二氏 (財)都市農地活用支援センター理事
講演は110名を超える出席者となり、盛況のうちに終了させていただきました。
出席者のアンケート結果は次のとおりです。
多くの参加者の方から、講演全体について、参考になったとの感想をいただきました。
●講演会全体について
●今後に関して
・津波で被害を受けた農地活用や復興モデルとなるような事例紹介(再生に成功した事例集など)をしていただきたい。被災者に寄り添い支援していくような組み立てについて聞きたい。
・災害公営住宅への適用に際して更に掘り下げた問題点や課題について知る機会があれば勉強させて頂きたい。災害公営住宅等の復興計画における定期借地権の活用(案)はもっと聞きたかった。
・宮城に移転立地した企業の経営者を招いた講演会など外から見た地元の良さ(悪い点)などの話を聞きたい。
・被災地住宅復興策として定借だけでなく総論で開催して欲しい。
・今後とも時代にあった講演会を開催して頂きたい。震災の復興にあたりUR機構、都市農地センターの活躍を期待しています。
などの声が寄せられました。
皆様からのアンケート結果を参考にさせて頂き、今後も復興支援活動を行ってまいります。
本件の内容に関する問い合わせやご要望については、計画部次長 首席研究員 芦野光憲までお願いいたします。
復興支援活動の第一弾 講演会実施報告
日時:平成23年10月4日 13時30分〜16時00分
場所:エスポワール岩手 2F 大ホール
主催:岩手県建設資材連合会、定期借地権推進協議会、(財)都市農地活用支援センター
後援:国土交通省、岩手県、独立行政法人都市再生機構
●会場の様子
●主催者挨拶
木村 明義氏 岩手県建設資材連合会会長
●岩手県における復興の取組み
伊藤 勇喜氏 岩手県復興局主任主査
岩手県の東日本大震災津波復興計画復興基本計画・復興実施計画(第一期)
〜いのちを守り 海と大地と共に生きる ふるさと岩手・三陸の創造〜について、ご講演いただきました。
●URの復興支援の取組み
小山 潤二氏 独立行政法人都市再生機構特別参与(震災復興支援担当)
UR都市機構の阪神・淡路大震災(富島地区区画整理事業(漁港を含めた震災復興))、福岡県西方沖地震並びに新潟県中越沖地震に関する震災復興支援の取組みを紹介、および東日本大震災に関する支援について、ご講演いただきました。
●被災地復興と定期借地権の有効活用
大木 祐悟氏 定期借地権推進協議会運営委員長
定期借地権推進協議会の定期借地権に関する基本的な実務並びに阪神・淡路大震災時の定期借地権を用いた復興の事例紹介、および被災地に定期借地権を設定して災害公営住宅を建築、被災事業者等の再建について、ご講演いただきました。
●閉会挨拶
佐藤 啓二氏 (財)都市農地活用支援センター理事
講演は100名を超える出席者となり、盛況のうちに終了させていただきました。
出席者のアンケート結果は次のとおりです。
多くの参加者の方から、講演全体とテキストについて、参考になったとの感想をいただきました。
●講演会全体について ●配布資料について
(「定期借地権の新たな活用に向けて」)
今後に関しましては、被災地である沿岸部での開催を望まれる声も多く寄せられました。
皆様からのアンケート結果を参考にさせて頂き、今後も復興支援活動を行ってまいります。
本件の内容に関する問い合わせやご要望については、計画部次長 首席研究員 芦野光憲までお願いいたします。