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  • 都市と農の共生をめざして~都市農地センター

都市農地活用支援センター定期講演会2023(特別編)
「-ポスト2022年における農への新たな取り組み-」(開催報告)

当センターでは、都市農地の関係者をはじめとして幅広い層の方に、都市における貴重な資源である農地の役割と利用・保全のあり方を考える契機としていただくため、毎年国土交通省が提唱する「土地月間」に併せて講演会を実施しています。2022年は、生産緑地の指定後30 年が到来し、生産緑地の大多数が特定生産緑地に移行されるなど、都市農業・都市農地を取り巻く環境は大きな転換期を迎えました。今回の講演会は、これらの経緯と現状を踏まえ、今後の都市農地のあり方について考察することを目的として、「-ポスト2022年における農への新たな取り組み-」をテーマに実施しました。なお、開催に当たっては、新型コロナウイルス感染症の予防対策や遠隔地の受講者の利便性を考慮して、会場開催とオンラインを併用して開催しました。当日は、自治体並びにまちづくり等に関わる民間事業者の方々を中心に、会場とオンラインを合わせて200 名近くの参加者があり、多くの方々に参加して頂きました。第1 部では、国土交通省都市計画課の酒井課長補佐から、特定生産緑地の指定状況や農地面積の現状、都市農地の確保と保全に関する諸制度について実例を交えた情報等を提供していただき、農林水産省都市農業室の那須課長補佐から、都市農業に関する多様な役割、支援事業に係る予算措置並びにビジネスモデルや交付金に係る事例等の最新状況を提供していただきました。第2 部では、当センター 小谷主席研究員より、定期講演会と都市農地制度のこれまでの10 年の歩みについて報告した後、パネルディスカッションでは、大阪府立大学名誉教授 増田昇氏の進行のもと、定期借地権推進協議会運営委員長の大木祐悟氏より「農的要素を取り入れた新たな都市開発・開発形態のあり方」について、当センター 佐藤常務理事より「市民緑農地の提案」について、それぞれ課題提起し、会場やオンラインの受講生と質疑応答や意見交換を行ないました。なお、当日の講演会内容は、来年3 月発行予定の当センターの情報誌「都市農地とまちづくり」(ホームページにて公開)に掲載しますので、ご覧いただけましたら幸甚に存じます。また、参加者からアンケート等によりいただきましたご意見・ご感想等につきましては、今後の当センターの事業における企画や運営改善に活かしてまいります。

【開催概要】
■開催日時:令和5 年11 月8 日(水)1313:1515~1616:30
■開催場所:東京ウィメンズプラザ ホール(東京都渋谷区)
■開催内容
第1部 情報提供
(1)国土交通省 都市局 都市計画課 課長補佐 酒井 翔平氏
「都市農地関連制度の状況とこれからの都市農地」
(2)農林水産省 農村振興局 農村計画課 都市農業室 課長補佐 那須 修氏
「都市農業をめぐる情勢について」
第2 部 報告・パネルディスカッション
(1)報告 一般財団法人 都市農地活用支援センター 主席研究員 小谷 俊哉
「定期講演会と都市農地制度の10 年」
(2)パネルディスカッション
・コーディネーター 大阪府立大学名誉教授 増田 昇氏
・パネリスト 一般財団法人 都市農地活用支援センター 常務理事 佐藤 啓二
定期借地権推進協議会 運営委員長 大木 祐悟氏
■主催 : 一般財団法人 都市農地活用支援センター
■共催 : 定期借地権推進協議会
■後援 : 国土交通省、農林水産省、一般社団法人 全国農業協同組合中央会

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