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環境

東京都「農の風景育成地区」の第1号指定地区

  ・次大夫堀公園・喜多見農業公園を拠点に農を活かしたフィールドミュージアム

取組の概要

喜多見4・5丁目 農の風景育成地区(世田谷区HPより)  世田谷区では都市農地を貴重な緑資源と位置づけ、生産緑地を積極的に保全することとし、上位計画での農地の位置づけ等を踏まえ、「農地保全方針」(平成21年10月)を定め、生産緑地や屋敷林等が一団で存する地区を「農地保全重点地区(7地区)」に指定、当該地区はそのひとつである。

 この時期、東京都では、減少しつつある農地を保全し、農のある風景を将来に引き継ぐ施策として「農の風景育成地区制度」を創設しており、「農地や屋敷林の豊かな農の風景の中に寺院や古墳等の史跡が点在する地区」として、当該地区をその第1号の地区(平成25年5月)として指定を受けた。

 そして、喜多見4丁目地区内の中核的な農地群(約1.3ha)を「農地を活かしたまちづくりの拠点」として平成23年12月に都市計画公園として決定している。

 その後、都市計画公園区域内の生産緑地において、手離なさざるを得なくなった農地が発生したことから、区は、平成26年1月に農地の買取りを行い、平成28年4月に喜多見農業公園を整備しオープンした。(面積約1,500㎡)

 公園計画については、区民参加のワークショップ等により利用者の意向の反映に努めた。また、次大夫堀公園は、世田谷区の農の原風景を再現した公園として古民家や田んぼ、畑などが配置されている。

手前農地と慶元寺三重塔
*世田谷区HPより

農地と住宅の風景
*世田谷区HPより

農業公園の全景

農業体験の教育団体の様子
*世田谷区HPより

 

耕作地確保・営農主体など

・農業公園は、都市公園として区の公園条例に基づき設置し、農業所管が管理運営を行っている。

・農地を都市計画公園に指定することで、将来農業の継続が困難となった場合にも、区で農地を取得し農業公園として整備を可能とした。

喜多見農業公園施設概要

所在地世田谷区喜多見4-16-25
面積1513平方メートル
施設農業体験活動施設、農機具倉庫、駐輪場、
ユニットトイレ、オストメイト

※参考:農の風景景観地区とは

喜多見4・5丁目
農の風景育成地区
*世田谷区HPより

都市農業の機能発揮

評価ポイント!

・地区指定に際し、農業者との協力、連携が図れたことで、農地の活用を通した地域住民との交流がさらに促進
・都市農業の重要性などについての住民の理解が進み、農ある風景が育まれる。
・営農が困難となった農地を農的利用を目的に公有地化(買取)し、農業公園として整備することで農ある風景の保全が図られた。

団体概要

施設名喜多見農業公園
活動地域世田谷区喜多見4・5丁目
問い合わせ世田谷区みどり政策課
ホームページ http://www.city.setagaya.lg.jp/kurashi/101/116/302/308/d00146083.htm