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  • 都市と農の共生をめざして~都市農地センター

地産地消
交流

農家と都市住民の食を通じた交流

  ・顔の見える関係から食への意識を変える取り組み

取組の概要

「大阪ぐりぐりマルシェ」は、造園デザイン事業をする谷町空庭代表の山内美陽子さんが立ち上げ始まった。山内さんが谷町空庭の事業で家庭菜園づくりなどをすすめる中、たまたまマルシェを手伝う機会があり、農家と消費者がつながることに興味を持ったことがぐりぐりマルシェ設立のきっかけ。2014年(平成26年)3月から難波神社(大阪市中央区)で毎月第2土曜日に開催している。

 6次産業化プランナーでもある山内さんは、農業を活性させるための一つの手段として、農家と消費者が直接つながることを模索されていた。それを形にしたのが大阪ぐりぐりマルシェ。ぐりぐりは、「green」「good」「link」を略し、農家と消費者が良い関係でつながる市場をイメージした意味。マルシェのコンセプトは、「つくる人と食べる(使う)人が直接出会うことからわかること。気持ちが直接伝わる農産物(加工品)をいただくこと。育てる人、料理(加工)する人、食する人。皆のこころがつながるマルシェ」としている。このマルシェを通じて、農家や農作物を加工調理する生産者と消費者が一堂に出会い交流し情報交換をすること、農家と都市住民がつながることや生産者と消費者が顔の見える関係となることで、生産者にとっては、確かな品質を伝える一方、子供たちにあるアレルギーなど食に対する安心のことを知る機会になり、消費者にとっては、直接食のニーズを伝えることができ、そのニーズに応えられる生産者とつながることで食の安全を自ら守る意識を持つことができる。

出店する農家など生産者たちの商品は、環境や人にやさしい農産加工品や旬や地場産など、生産者の想いを消費者に伝えることを大事にした逸品が並んでいる。当初10件程度でスタートしたが現在では出店者は会場満杯の30件となっている。

農に触れる機会が少ない都市住民にとって、マルシェで生産者とつながり交流することは、自分たちが食べる食品について考えるきっかけとなり、農家にとっては、新しい顧客を生み販路を広げるきっかけの場となっている。

ぐりぐりマルシェ

ぐりぐりマルシェ

耕作地確保・営農主体など

・難波神社敷地を賃借し、会場としている。

・出展者はホームページ、SNS、口伝え等で集め、出展料は農家2500円、農家以外3500円/回のほかは、環境への負荷を意識し低農薬や農薬不使用、化学肥料不使用の農産物を生産している農家、また無添加でつくられた食品の推奨など。

・会場で知合った農家、消費者の直接交流を促すマルシェ運営をしている。

ぐりぐりマルシェ

都市農業の機能発揮

評価ポイント!

地産地消・・・地元や近隣地域の生産者が生産した安心・安全な農作物やそれを使用した加工食品など地場産商品を大事にしていることに加え、旬のものを提供するなど、農に触れる機会の少ない都市部の消費者に食への意識向上を促している。
農家と市民の交流(イベント)・・・農家と市民が直接出会うきっかけを作り出すポータルサイト的な役割を果たしているほか、出店者同士がコラボした商品で新しい付加価値を生み出す場所になっているなど、マルシェを超えた人や物の交流を生み出して農業の活性を図っている。

団体概要

団体名谷町空庭/大阪ぐりぐりマルシェ実行委員会
活動地域大阪市中央区
問い合わせ谷町空庭(山内美陽子)
TEL:06-6949-0679
メールアドレス:greengoodlink@gmail.com
ホームページhttps://green39.jimdo.com/